031093 ランダム
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作品置き場

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アイスマンの目的

エキトを作った時にもわりと何度かいわれた事であるが、コノハを作った時
にはもっといわれるようになった事がある。
客1:「なぁ、マイスター。」
アイスマン:「何だ。」
客1   :「コノハちゃんは、いやコノハちゃんでなくても良いや。
       『試作』じゃない人型蒸姫絡繰は誰かに売ったりしないのかい?」
アイスマン:「……考えた事も無かったな。」
客1   :「をいをい、エキトちゃんもコノハちゃんもほしい人は一杯居る
       と思うぞ。なんたってマイスターの作なんだから。」
アイスマン:「そんなもんかね、まぁお金にはあまり興味は無いが。」
客1   :「じゃあ、何のために?」
アイスマン:「そうだな……お前、蒸姫機関をどう思う?」
客1   :「蒸姫機関?まぁ、便利な機械だよな。蒸姫入れとくだけで延々
       と蒸気を吐き出してくれるんだし。」
アイスマン:「まぁ、そう思うよな。そこが問題ともいえるんだが。」
客1   :「は?」
アイスマン:「じゃあ、さらに質問だ。蒸姫機関が壊れたらどう思う。」
客1   :「修理代が嵩みそうだなーとか、じゃないのか?」
アイスマン:「それが、コノハだったらどう思う?」
客1   :「そりゃあ、かわいそうに決まって……」
アイスマン:「結局、多くの人は蒸姫機関なんて蒸気機関と同じようにしか
       見て無いって事だな。」
客1   :「それが、コノハちゃんを作る事とどうつながるんだ?」
アイスマン:「蒸姫機関に使われるような蒸姫にだって希薄であっても意思
       はあるし、命だって1つしか無いって事さ。機関に内蔵された
       状態が常だから、外見のイメージでしか捉えて無いんだよな。
       蒸姫を機関を動かすための部品ってぐらいとしか思ってない
       んじゃないか?」
客1   :「……」
アイスマン:「だから、人型蒸姫絡繰を作ってまぁ蒸姫へのイメージを変えて
       やろうってのが一つ。」
客1   :「もう一つは?」
アイスマン:「どうせ作るなら、かわいい方が良いだろ?」
客1   :「違いない。」


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