アイスマンの目的エキトを作った時にもわりと何度かいわれた事であるが、コノハを作った時にはもっといわれるようになった事がある。 客1:「なぁ、マイスター。」 アイスマン:「何だ。」 客1 :「コノハちゃんは、いやコノハちゃんでなくても良いや。 『試作』じゃない人型蒸姫絡繰は誰かに売ったりしないのかい?」 アイスマン:「……考えた事も無かったな。」 客1 :「をいをい、エキトちゃんもコノハちゃんもほしい人は一杯居る と思うぞ。なんたってマイスターの作なんだから。」 アイスマン:「そんなもんかね、まぁお金にはあまり興味は無いが。」 客1 :「じゃあ、何のために?」 アイスマン:「そうだな……お前、蒸姫機関をどう思う?」 客1 :「蒸姫機関?まぁ、便利な機械だよな。蒸姫入れとくだけで延々 と蒸気を吐き出してくれるんだし。」 アイスマン:「まぁ、そう思うよな。そこが問題ともいえるんだが。」 客1 :「は?」 アイスマン:「じゃあ、さらに質問だ。蒸姫機関が壊れたらどう思う。」 客1 :「修理代が嵩みそうだなーとか、じゃないのか?」 アイスマン:「それが、コノハだったらどう思う?」 客1 :「そりゃあ、かわいそうに決まって……」 アイスマン:「結局、多くの人は蒸姫機関なんて蒸気機関と同じようにしか 見て無いって事だな。」 客1 :「それが、コノハちゃんを作る事とどうつながるんだ?」 アイスマン:「蒸姫機関に使われるような蒸姫にだって希薄であっても意思 はあるし、命だって1つしか無いって事さ。機関に内蔵された 状態が常だから、外見のイメージでしか捉えて無いんだよな。 蒸姫を機関を動かすための部品ってぐらいとしか思ってない んじゃないか?」 客1 :「……」 アイスマン:「だから、人型蒸姫絡繰を作ってまぁ蒸姫へのイメージを変えて やろうってのが一つ。」 客1 :「もう一つは?」 アイスマン:「どうせ作るなら、かわいい方が良いだろ?」 客1 :「違いない。」 |